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2004.11.26

「超」日本史

よく行く本屋で、新刊でも無いのに関わらず、新刊のコーナーに並んでいたものです。私は日本史好きなので、特に学生時代に困ったことは無い為、普段であれば特に気を惹くような本でも無いのですが、ちょっと気になったので読んでみました。別に帯が気になったのでもなく、裏表紙の「”一気に駆け抜けるように”やれば、歴史はスッキリ理解できる!」なんて言葉も全然気になりません(持論としては、人物と流れを関連付けする方が覚えやすいと思っております)。
気になったのはただ一つ、著者、藤井青銅氏です。
もう、かなり昔のこと。ラジオでNHK-FMをよく聞いていた頃、15分ほどのラジオドラマ枠がありました。今でもあるはずです。漫画が原作とか、結構メジャーになる作品などもやっていました。ただし、この頃それ程漫画をチェックすることは無かったので、作品のことはほとんど分かっていませんでしたが。ただ、一部を除いてそれほど印象には残っていません。その一部の印象が強いドラマ、それを提供してくれたのが藤井青銅氏です。

「愛と青春のサンバイマン」。なんだか訳の分からないタイトルですが、これが面白かった。サンバイマンとは三倍満、つまりは麻雀。麻雀用語が飛び交うこの話は、なんと子供向けアニメを製作するというお話。身勝手なスポンサー(だったと思う)が、麻雀がネタと知りながら、mahjongをマジョングと呼ぶとか、替え歌が何度も流れるわ、笑ってしまう要素が多々ありました。友達にエアチェックテープを貸すと大喜びしていたものです。
替え歌は、鉄人28号やらまんが日本昔話やらのものでした。「良いも悪いも配牌次第、サンバイマン、サンバイマン何処へ行く」とか「坊や〜良い子だ、チョンボしな」とか今でも頭の隅に残っています。
本題である「超」日本史。おもしろおかしく2000年を駆け抜ける読み物です。元になったのは、古館伊知郎氏にトークさせたもの、ということで、かなり軽妙に進んでいきます。注釈にトリビアがたくさんあります。
詳しく知ることは全く目的の中に入っていないので注意。あくまで流れを知ることが目的です。実際、私も前半には興味を惹かれる部分、感じることは無かった、といっても過言ではないでしょう。しかし、現代に入ると中々に興味深いこともたくさん書かれております。地上げ屋が狙うのは、まず銭湯とか(詳しくは終わりの方のページ)。
この本は、特に最後の方が印象に残ります。解説にも取り上げられている言葉ですが、やはりそこが一番だと感じます。レトロブーム、20代、30代で確かにそれに酔います。ゲームでは、プロジェクトEGGだってファミコンミニだって、更には映像作品で何周年と騒がれるものだって、「昔は良かった」と過去を懐かしんでしまっているわけですよね。何故、そんなに昔が良かったと思ってしまうのか。個人の経済力なんか今の方が断然上です。昔の方が苦しかったのに、昔がよく感じる。ナイコンなんて言葉など、誰も信じないと思えてしまうほどパソコンが高嶺の花であった時代、そんなのも懐かしくて微笑ましく思えます。当時であれば、簡単に高性能PCが買える今を羨むのでしょう。でも、昔の話題の方が豊富。そんな頃を知らない若い人にその頃を語り、カラオケでその頃の歌を歌い、昔を思い出す。それをこの本の最後の頁はこのように語ります。

わずか10年や20年ぐらいで過去を懐かしまなければならないほど時代はあまりに早く流れている

本当にそうです。時代の流れは本当に早く、どんどん物事は変わっていきます。
そして締めくくりの言葉、
時代に悲しみが追いつけない

今感じる、なんともいえないストレスの原因、それがこの一文に凝集されているのかもしれません。
「あんなこと、こんなこと、あったでしょう」。昔、習った歌の歌詞。
思い返すことが出来るのも、一つの幸せかもしれません。

「超」日本史 扶桑社文庫

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