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2005.09.03

公職選挙法って古いのでは?

週間!木村剛で、公職選挙法とインターネットについて、お話が載っていたので、興味深く読ませていただきました。

これを書いている時点では、4つ記載されています。
[ゴーログ]公職選挙法こそ、ブログの敵だ!
[ゴーログ] ちょうちんは良くて、ブログはダメなのか?
[ゴーログ] 公職選挙法は憲法違反ではないのか?
[ゴーログ] なぜマスコミは良くて、ブログはダメなのか?!

尤もな話です。結局ネットの中を選挙媒体と解釈できない法律になっているようです。

公示後にこんなこと(民主がHPに代表の第一声掲載、総務省の指摘で削除)もあったということです。その指摘は、

「選挙期間中に遊説内容をHPに載せることは公職選挙法に抵触する恐れがある」
とのこと。

公職選挙法を読んでみた事は無かったので、確認してみることにしました。
選挙運動に関しては、法第13章で述べられています。主に142条からを読めばよさそうです。

文書図画の頒布」について、平成12年に改正されていますが、妙に細かい規定がたくさんあります。サイズとか枚数とか、投票するものからすれば失礼ながらどうでもいい事項です(一応候補者を「同じ土俵」の上とするものとしてかもしれません)。ポスターぐらいは同サイズの方がいいでしょう。葉書は私見としては、送ってもらいたくないです。というのも、結局廃棄する必要があるんですが、住所・氏名が記載されています。捨てるときの処理、面倒ではないですか。
パンフレット又は書籍の頒布」、マニフェスト等がこれにあたるのでしょうが、選挙事務所等でしか頒布できないことになっています。ただ、これについてはテキスト版として政党のWebサイトに掲載されています。そうすると、Webサイトは「選挙事務所内、政党演説会若しくは政党等演説会の会場内又は街頭演説」等と扱ってもいいのでは、と思われますが、法には記載はありません。
143条の「ちょうちん」は良いというのは、ちょっと笑いを誘うところのような気がしますが、これも142条から細かく規定されている話が継続されてるようです。
マスコミさんについては、148条。刺客、刺客と騒いだりする事自体が、虚偽ではないにしても、偏重だと思えるので、公平性を欠いているとしか思えませんが、こちらについては法で認められているのですね。

だいたい、これら選挙運動についての改正は、平成12年に大きく改正されているようですが、文書図画等、Internetにしたら、と思う物件については、パンフレット配布の平成15年分を除くと、主だったものは、その大改正時の平成12年です。マスコミについては、平成14年に新聞・雑誌について改正されているものの他は改正されていない?
ということは…昭和25年当時のままの解釈ということになってしまうということでしょうか?

端的に言えば、古い

Internetが日本で流行りだしたのは1990年代(それ以前にもパソコン通信がありますけど)ですが、平成12年の法改正時にも、Internetについての考慮はなされていません。

もう一つ、政見放送についても、改正が平成11年で終わり。しかも必ずNHKのようです。政見放送の為にテレビを、ましてやNHKをつけるのも…録画するようなものでもないですし。こんなのは、Webサイトでストリーミングでもやってくれれば、ちょっと時間が空いたときにでも観ることができるので便利だと思うんですが…「放送は生で観るもの」という考えをする方もいるようですから、政見放送も生で観ろってことですかね。でも平日の朝11:05や夕方17:10から「生で」観ることのできる人がどの程度いるんでしょう。

平成12年って、内閣総理大臣は森喜朗氏です。「IT革命」とかおっしゃってましたよね、確か。公職選挙法の中身には革命は押し寄せていないようです。それともやっぱり「it」だったんでしょうか。
選挙は今回の指摘をみても総務省が大きく関わっていますよね。情報通信も総務省の所掌です。それでも、選挙に情報通信が考慮されているのは、せいぜい「磁気ディスク」のようですね。

結局、民主党が指摘された事項については、Internet上を文書図画とも放送ともマスコミとも判断できない法律となっているので、疑わしいものは恐れがあるということだから駄目、ってことにするしか無いのでしょうか…。

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受信: 2005.09.08 11:54 午後

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